偽装結婚から始まる完璧御曹司の甘すぎる純愛――どうしようもないほど愛してる
(あれ、広斗さんには何か問題があるのかな?)
気になったものの、プライベートな話のため踏み込みづらい。
「そろそろ話題も変わっているだろうし戻ろうか」
「あ、はい」
「そこ段差になってるから気をつけて」
響一がさり気なく花穂の手を取り、玄関に促す。
初めは手を繋ぐだけで狼狽えいたが、今は大分慣れて自然に受け入れるようになった。
大きな彼の手に包まれていると、守られているような気がして安心する。
手を繋ぐのが自然になると、肩を抱き寄せられたり、背中に手を添えられたりと、ささやかなスキンシップが増えてきた。
響一はとても自然にそういった行動をする。彼も花穂に慣れてきているからだろうか。
(新居が整って一緒に生活するようになったら、もっと近い関係になるのかな)
玄関に向かう途中、花穂はちらりと玄関近くの個室に目を遣った。
廊下を挟む形の主寝室と洋室が二部屋。花穂たちはそれぞれの私室として使う予定でいるのだけれど……。
(響一さんは子供のこととかどう考えているのかな)
ふとそんな考えが脳裏を過る。
気になったものの、プライベートな話のため踏み込みづらい。
「そろそろ話題も変わっているだろうし戻ろうか」
「あ、はい」
「そこ段差になってるから気をつけて」
響一がさり気なく花穂の手を取り、玄関に促す。
初めは手を繋ぐだけで狼狽えいたが、今は大分慣れて自然に受け入れるようになった。
大きな彼の手に包まれていると、守られているような気がして安心する。
手を繋ぐのが自然になると、肩を抱き寄せられたり、背中に手を添えられたりと、ささやかなスキンシップが増えてきた。
響一はとても自然にそういった行動をする。彼も花穂に慣れてきているからだろうか。
(新居が整って一緒に生活するようになったら、もっと近い関係になるのかな)
玄関に向かう途中、花穂はちらりと玄関近くの個室に目を遣った。
廊下を挟む形の主寝室と洋室が二部屋。花穂たちはそれぞれの私室として使う予定でいるのだけれど……。
(響一さんは子供のこととかどう考えているのかな)
ふとそんな考えが脳裏を過る。