再縁恋~冷徹御曹司の執愛~
「――嵯峨副社長とは先日、すでにお話したはずだけれど?」
月曜日の出勤早々、苦虫を嚙み潰したような表情で春香さんが応対する。
なんであなたがいるの、と言わんばかりの態度に焦る。
私が寝入っている間に惺さんが春香さんに会いに行き、話したと説明されて驚いた。
再会後の初出勤となる今日、彼は車で悟己を保育園に送り、私を職場に送ってくれた。
さらに今後は惺さんか渕上さんが私と悟己を車で送ってくれるそうだ。
公共交通機関を利用する旨を伝えると、安全面からその点は譲れないと却下された。
嵯峨ホールディングスの御曹司が悟己の父親だと保育園ではすっかり周知されている。
隠すつもりはないから堂々としていろと周囲の反応を気にする私に、彼は幾度となく口にする。
渕上さんに再会したら、お世話になっておきながら黙って去った非礼をきちんとお詫びしたい。
「ええ、でも改めてふたりでお礼を伝えたいと思いまして」
不機嫌な春香さんに一切動じず、惺さんは爽やかな笑顔を浮かべる。
「希和ちゃんには私のほうがお世話になっているし、必要ないわよ。悟己ちゃんは素直で可愛いし癒されるし。希和ちゃんに似たようで本当によかったわ」
「あの、今さらですが、これまで助けてくださって本当にありがとうございました」
不穏な空気を断ち切るように、会話に割り込む。
月曜日の出勤早々、苦虫を嚙み潰したような表情で春香さんが応対する。
なんであなたがいるの、と言わんばかりの態度に焦る。
私が寝入っている間に惺さんが春香さんに会いに行き、話したと説明されて驚いた。
再会後の初出勤となる今日、彼は車で悟己を保育園に送り、私を職場に送ってくれた。
さらに今後は惺さんか渕上さんが私と悟己を車で送ってくれるそうだ。
公共交通機関を利用する旨を伝えると、安全面からその点は譲れないと却下された。
嵯峨ホールディングスの御曹司が悟己の父親だと保育園ではすっかり周知されている。
隠すつもりはないから堂々としていろと周囲の反応を気にする私に、彼は幾度となく口にする。
渕上さんに再会したら、お世話になっておきながら黙って去った非礼をきちんとお詫びしたい。
「ええ、でも改めてふたりでお礼を伝えたいと思いまして」
不機嫌な春香さんに一切動じず、惺さんは爽やかな笑顔を浮かべる。
「希和ちゃんには私のほうがお世話になっているし、必要ないわよ。悟己ちゃんは素直で可愛いし癒されるし。希和ちゃんに似たようで本当によかったわ」
「あの、今さらですが、これまで助けてくださって本当にありがとうございました」
不穏な空気を断ち切るように、会話に割り込む。