ポンコツ魔女は王子様に呪い(魔法)をかける
 今まで与えられた快感を思い出し咄嗟にそう思った私だったが、止める間もなくメルヴィの唇が更に下がりツンとたった乳首に吸い付いた。

「やぁっ」

 ちゅう、と強く乳首を吸われ、ちゅぽんと離されると彼の眼前で胸ごとぶるりと乳首が揺れる。
 強く吸われたせいか、ツンと立っていた乳首がテラテラと艶めかしく光り少し腫れぼったく見えた。


「簡単にえっちになっちゃったな」
「や、そんなこと言わないで……っ」
「なんで? こんなに可愛いのに」
「ひゃぁんっ」

 ふふ、と笑ったメルヴィが両乳首を同時に摘まむ。
 そのままくりくりと捏ねられると、びくんと私の腰が跳ねて下腹部に熱が溜まったように感じた。

「こんなに素直に反応されると、男として嬉しいよ」
「やぁ、ばか……ぁっ!」

 くすくすと笑う彼の吐息が胸元にあたり、今度は指先でカリカリと乳首を引っかかれる。
 その度に私の体は快感を拾い、ゾクリとした怖いほどの気持ちよさが全身を駆け巡った。

 
「……本当はこうやってゆっくり時間をかけて愛撫したかったのに」

“メルヴィ……”
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