新人洗濯係がのぞいた秘め事~王太子の秘密を暴いた先にあるのは溺愛か死か~

 彼はリエーヌがルネスランの暴力を疑っていると知った時点で彼にもう報告をしていた。
「もちろん。口止めもしました。が、女は一部を除けば口が軽いものです」」
 ユリックは氷の貴公子の名の通りに、冷たく無表情に言う。
 ルネスランは水色の目を細めた。

「黙らせなくてはならない」
「私に策があります」
 ユリックの目が暗く光った。
 ルネスランは彼の計画を聞き、頷いた。

 * * *

 夜中の訪問から1週間が過ぎた。
 リエーヌはそれからも不安な日々を過ごしていた。

 気をつけて見ているが、あれ以来洗濯物に異常はなかった。
 異常がないことが、さらに不安をかきたてた。

 大丈夫なのだろうか。
 心配でたまらないが、王太子妃に直接たずねるなんて、できるわけもない。
 そんなときだった。

「お母さんから手紙が来たわ!」
 同僚が喜んで言ってまわる姿を見た。
 そうだ、手紙だ。
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