その恋は甘くて危険【番外編追加済み】


わぁ、可愛い外観……


「じゃあ、入ろうか」


まだ手をつないだまま、お店の中に入った。


その時、チャリンとベルの音がした。


「いらっしゃいませー!って輝悠じゃん!」


迎えてくれた店員さんはどうやら久我先輩を知っているみたい。


この人が久我先輩が言っていた知り合いかな……?


「ん?あ、女の子いるじゃん!しかも、手をつないでるし!何、彼女できたの?」


「そんなんじゃないよ。この子はバイト先の後輩」


「あぁ、この子が……!」


何か意味深に私の方を見た。


な、何だろう……?


「それより、潤。早く案内してくれないかな?」


「あー、ごめんごめん!すぐ案内するから!」


にこっと人を惹きつける笑みを浮かべた店員さんはそう言って案内してくれた。


この店員さん、じゅんっていう名前なんだ……


「さて、チケットを拝見してもよろしいですか?」


お水を配った後、店員さんはさっきまでの口調と違い、敬語で言った。

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