冷徹御曹司かと思っていたら溺愛御曹司でした〜甘い束縛にとらわれて
「おはよう、砂羽。足は大丈夫か?」
「はい、歩けるので大丈夫だと思います」
「無理はするなよ」
「心配してくれてありがとうございます」
「彼氏なんだから、心配するのは当たり前だ」
目力のある無表情に近い霧矢の表情が、柔らかく笑う。砂羽は、(その表情も眼福)と、表情筋が緩むのだった。
「あのさ、僕もいるんだけど、2人の世界作らないでくれる」
「あぁ、いたのか⁈てっきり、ジェシーといちゃついてるのかと思っていた。ん?ジェシーはいないのか?」
「そうなんだよ。迎えに行ったらコテージにはいなかったんだよ。どこいったか知らない?」
「…知らん」
「友達だろ⁈親身になってよ」
霧矢は砂羽の肩を抱き、テーブルに肘をついて砂羽に甘い視線を送る。
「砂羽と朝まで会えなくて寂しかった」
「俺の扱い雑。砂羽のお兄さまだぞ」
「あぁ…そうだったな。砂羽のお兄さまということで、キャンキャンうるさくわめくな。恋人との貴重な時間を邪魔してわめく暇があるなら、ジェシーに連絡でもしろ」
「そうだよ。お前の本性ってこれだよな。砂羽、考え直した方がいい」
砂羽の耳を両手で塞ぐ霧矢だが、しっかりと砂羽には聞こえている。