冷徹御曹司かと思っていたら溺愛御曹司でした〜甘い束縛にとらわれて

昨日告白されたばかりだというのに、霧矢の発言は予想外過ぎて、驚く砂羽。そんな砂羽を見て、慌てすぎかと言葉を足した。

同棲なんてハードルが高いと思う砂羽だったが、霧矢は、同棲という予行練習で囲い込んで、結婚まで持っていくつもりでいた。

なので、同棲は必須条件なのだ。

砂羽のマンション前で、車を止めた霧矢は、柔らかく微笑み砂羽の頬を撫でる。

「すぐに着替えて降りてくるね」

「初めてのデートだ…俺も一旦戻って着替えて迎えにくるから、慌てないで準備しておいで。後で連絡する」

「わかった」

心と時間に余裕ができた砂羽は、車から降り、霧矢に向かってはにかんだ笑顔で手を胸の前で小さく振る。

「後でね」

その可愛いらしさに、霧矢は、砂羽を手招きして呼び寄せ、手を伸ばし後頭部を引き寄せて唇にキスをし、砂羽が呆気にとられている間に「後でな」と去っていった。

霧矢の糖度の高さに、高鳴る胸を押さえて浮かれていた砂羽は、霧矢の車がナビがなくても家に到着したことに不思議に思わなかった。

部屋に戻った砂羽は、黒のタイトなニットに、茶ピンク系のチェック柄のフレアパンツ。デート場所がわからないので、脱ぎ着しやすいよう厚手のカーディガンは、パンツの同色系を選び、カバンとブーツは、ダークブラウンでまとめた。
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