冷徹御曹司かと思っていたら溺愛御曹司でした〜甘い束縛にとらわれて
霧矢が大きな体で寝そべり、手招きしてくるので、砂羽は、霧矢の脇腹横に腰を下ろす。
すると、手を掴まれて後ろへ倒れたら、霧矢の二の腕が枕に。そのまま、一緒に寝そべることになり、驚くやら恥ずかしいやら尊いやらで、顔を真っ赤にさせた。
(逞しい腕に頭を乗せてるなんて、あーもう、胸が…)
このままで大丈夫だろうかと霧矢を見上げた。
「これが、当たり前になるから慣れてほしいな」
くすぐったい感情を隠す為に、横を向いたまま抱きつくように体を密着させた。
「…なれるように頑張るね」
自分から余裕ぶって仕掛けた霧矢だったが、砂羽の無自覚さに息を呑んで、理性と格闘することになる。
日向ぼっこというには肌寒い気温だが、2人して、体を熱らせていたので、冷やりと吹く風は丁度良かった。
人が帰りだす時間帯は、さすがに肌寒くなり、霧矢に肩を抱き寄せられて、くっついて歩くことになるが、なにぶん、頭一つ分の身長差があるから歩きにくいのは、仕方ない。
「さすがに冷えたな。美味しいモツ鍋の店があるんだが、食事は、そこでもいいか?」
「モツ鍋、大好き。一人暮らしだと贅沢でできないから、嬉しい」
「一緒に住めば、毎日、食べさせてやるぞ」