氷の華とチョコレート

 席に案内され落ち着くと

 ん?

 フッと、見られている視線の多さに気付く。店内のほとんどが女性、その視線が、チラッ、チラッとこっちを見ている?


「……」


 と言うか、真間さんを見ていた。

 やっぱりモテるんだろうな……。

 優しくやわらかい雰囲気、礼儀正しく好感の持てる話し方、色素の薄い髪の色と瞳と白い肌は、ハーフのようにも見える。

 私服のセンスもいいしスタイルも理想的。

 初めてこんな風に出かけたけれど、不思議と居心地がいい。


「……」


 特別視する感じもなく、自然に扱ってくれることが、こんなにも居心地がいいなんて……。初めて知った。

 真間さんと、このまま付き合えたらいいのに……。


「……氷室さん?」

「はい?」


 いけない、少しボーっとしてしまった。



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