氷の華とチョコレート
「ごめんなさい! 忘れてください、……突然そんなこと、言われても困りますよね?」
ただ、真間さんが、謝る必要がないことを言いたかっただけなハズなのに。
「……」
伝えたい事とは、ズレた事を言ってしまった。
でも私は、外見だけじゃない、私の中にある小さな私を、真間さんに見つけて欲しかったのかも知れない。
「……そう言うことか」
えっ?
「今日、初めてまともに話しただけだからわからないけど、氷室さんは、噂とは全然違ったよ?」
「……」
噂のすべてを知っているわけじゃないけれど、真間さんの言葉は、今、私が一番欲しい言葉だった。
「実は、傘を貸してもらったあの夕立の日に、違うな、って思い始めてた」
「……」
「話すたびに、氷室さんのことを知って……、今確信したかな?」
目の奥が、熱くなった。