氷の華とチョコレート

「そ、そんな風には、全然見えません!」


 色素が薄い瞳と髪の色が、ハーフっぽいと思ったことは、あったけれど……。


「ありがとう、氷室さんのように思ってくれる人もいれば、全然違う風に感じるヤツもいるってこと」

「……」

「勝手に決めつけられるのは、けっこうしんどいよ……、学生までは笑って済ませたけど、仕事に絡んでくると不利にもなるし?」

「……真間さんは、それで、どうされたんですか?」

「ん? ムカついたから、ジムに通って体力つけたり? 無駄に女の子の重い荷物持ってあげてアピールしたりしたかな?」

「……」


 ペロッと下を出して、いたずらした子供のような顔で真間さんは笑った。そんな彼を見て、私も吹き出してしまう。


「でもさ、そのうち何やっても言うヤツは言うし、オレ自身が振り回されないしっかりしたモノを持っていればいいって、気にならなくなったかな?」

「……」


 何を言われても振り回されない、しっかりとしたもの?



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