君の隣で歌いたい。
「沢里くんは学校ですごく人気者ですよ!」
「ふふふよかった」
沢里のお母さんは安心したように笑うとハムスターのようにアップルパイを頬張る。
その姿を見て私もつられて笑った。
「おーいリンカー」
「あ、戻ってきた」
ぐったりとした沢里とsawaさんが並んでこちらに向かってくる。
どうやらsawaさんに厳しく指導されたようだ。
二人は私たちの座るテーブルのそばに立ちお菓子をつまみ出す。
「なに話してたんだ?」
「ん? ふふ、内緒」
母親と同じ仕草でアップルパイを口に詰め込む沢里がおかしくて笑ってしまう。
「あの、sawaさん。本当にありがとうございました。sawaさんに教えてもらった方法で練習続けます!」
沢里が隣で咽せるのを無視して、私はsawaさんに頭を下げる。