君の隣で歌いたい。
♢♢♢
ライブが終わると出演者たちで観客の見送りをするのがサワソニの通例らしい。
会場の退路に出演者が並び、握手や写真に応じる。
つまりささやかなファンサービスを提供するのだそうだ。
賞をもらった後に襲ってきた疲労感のせいで私はフラフラしながらも、生まれて初めてサインをした。
沢里は悟りを開いたのかお地蔵さんのような顔で握手に応じている。
私たちの先にはMVPに輝いた【モルフォ】がいるのでそちらに人が集中していき、しばらくすると私たちの周りは落ち着いてきた。
「凛夏ーーー!!」
待ち望んでいたその声を私は笑顔で迎える。
すっかり日焼けした顔を涙でぐちゃぐちゃにした土井ちゃんは、駆け寄ったそのままの勢いで抱き着いてくる。
私は両手を大きく広げてその体を受け止めた。
「めちゃくちゃよかったーー! もう私今日のこと一生忘れない!!」
「土井ちゃん、変顔ありがとう! 緊張が吹っ飛んじゃったよ」
「土井の声すげー聞こえたわ。サンキューな」
「あんたたち最高! 受賞おめでと! 私の中ではMVPだよっ」
ライブが終わると出演者たちで観客の見送りをするのがサワソニの通例らしい。
会場の退路に出演者が並び、握手や写真に応じる。
つまりささやかなファンサービスを提供するのだそうだ。
賞をもらった後に襲ってきた疲労感のせいで私はフラフラしながらも、生まれて初めてサインをした。
沢里は悟りを開いたのかお地蔵さんのような顔で握手に応じている。
私たちの先にはMVPに輝いた【モルフォ】がいるのでそちらに人が集中していき、しばらくすると私たちの周りは落ち着いてきた。
「凛夏ーーー!!」
待ち望んでいたその声を私は笑顔で迎える。
すっかり日焼けした顔を涙でぐちゃぐちゃにした土井ちゃんは、駆け寄ったそのままの勢いで抱き着いてくる。
私は両手を大きく広げてその体を受け止めた。
「めちゃくちゃよかったーー! もう私今日のこと一生忘れない!!」
「土井ちゃん、変顔ありがとう! 緊張が吹っ飛んじゃったよ」
「土井の声すげー聞こえたわ。サンキューな」
「あんたたち最高! 受賞おめでと! 私の中ではMVPだよっ」