夫婦ごっこ
試着室に戻って元の服に着替えた奈央は、今日はもうこれ以上の買い物はできないだろうなと思った。元々目的のある買い物ではなかったし、絶対に何かを買おうとは思っていなかったが、これだけは買って帰るべきだ。義昭が見つけ出してくれた自分を大切にしたい。服装をすべてガラッと変えようとまでは思わないが、義昭の隣にいるときにはもっと柔らかい自分になってみたいとそう思っていた。
「義昭さん、ありがとう。せっかくだから今日はこれ買おうかな」
「よかった。気に入ったんだね。買うのはそれだけ?」
「うん。これだけ」
「じゃあ、それ貸して? 僕からのプレゼントね」
「え、いいよ、いいよ。自分で買うから」
奈央は慌てて否定したがその服を取り上げられてしまった。自分の都合で買い物に来たのに義昭に買ってもらうのは申し訳ない。奈央は本当にそんなことしなくていいと義昭を止めようとしたが、義昭に優しく制されてしまった。
「ダメ。プレゼントさせて? その代わりタンスの肥やしにしないでちゃんと着てみせてね?」
この感じだときっと義昭は引かないだろう。特別な日でもないのにプレゼントしてもらうのは気が引けるが、経験上ここは素直に頷いたほうが義昭は喜ぶとわかっているから、奈央はもう自分が折れることにした。その代わり義昭の言う通り、彼の前でたくさんこの服を着てみせようと思った。
「わかった。義昭さん、ありがとう。すごく嬉しい。ちゃんと着るね」
「着てくれるの楽しみにしてる」
義昭に服を買ってもらうとなんだかデートをしている感が増して、奈央は心がくすぐったくて仕方なかった。店を出たあとはまた自然と手を繋がれて、奈央はもうドキドキを通り越してふわふわとしだした。意味もなく義昭を見つめたり、ニヤニヤと締まりのない笑みを浮かべてしまったりと恋心全開で浮かれてしまった。
「義昭さん、ありがとう。せっかくだから今日はこれ買おうかな」
「よかった。気に入ったんだね。買うのはそれだけ?」
「うん。これだけ」
「じゃあ、それ貸して? 僕からのプレゼントね」
「え、いいよ、いいよ。自分で買うから」
奈央は慌てて否定したがその服を取り上げられてしまった。自分の都合で買い物に来たのに義昭に買ってもらうのは申し訳ない。奈央は本当にそんなことしなくていいと義昭を止めようとしたが、義昭に優しく制されてしまった。
「ダメ。プレゼントさせて? その代わりタンスの肥やしにしないでちゃんと着てみせてね?」
この感じだときっと義昭は引かないだろう。特別な日でもないのにプレゼントしてもらうのは気が引けるが、経験上ここは素直に頷いたほうが義昭は喜ぶとわかっているから、奈央はもう自分が折れることにした。その代わり義昭の言う通り、彼の前でたくさんこの服を着てみせようと思った。
「わかった。義昭さん、ありがとう。すごく嬉しい。ちゃんと着るね」
「着てくれるの楽しみにしてる」
義昭に服を買ってもらうとなんだかデートをしている感が増して、奈央は心がくすぐったくて仕方なかった。店を出たあとはまた自然と手を繋がれて、奈央はもうドキドキを通り越してふわふわとしだした。意味もなく義昭を見つめたり、ニヤニヤと締まりのない笑みを浮かべてしまったりと恋心全開で浮かれてしまった。