夫婦ごっこ
「ゆめちゃん、断られたあとはどうしたの? 三回告白したんでしょ?」
「えっと、最初に断られたときに『なんでですか』って聞いたんですよ。そしたら『よく知らないから』って言われたので、『じゃあ知ってください』って言ったんです」
「それで?」
「その人『なんで知らないといけないの』って言って、そのまま帰ったんですよ」
あまりにも冷たい返しに奈央は自分の胸が痛くなった。好きな人からそんなことを言われたらつらすぎる。奈央だったらきっとすぐには立ち直れない。でも、ゆめは三回告白したわけだから、そこからさらに攻めたということだろう。本当にアグレッシブすぎる。
「すごい塩対応じゃん。ゆめ、それでも諦めなかったんだ」
「だって、好きなんですもん。だから、読書終わったタイミングで自分から話しかけるようにしたんです。私のこと知ってもらおうと思って。でも、話しかけて十分くらいするといつも帰っちゃうんですよね」
「それ大丈夫なの? 相手が不快に思ったらアウトだよ?」
「でも、話してもいいかって訊いたら、目線で隣の席促してくれるんですよ?」
「それ本当に促してる目線なの?」
「絶対そうですって!」
確かに久美の言う通り相手が迷惑に思っている可能性はある。だが、最初の告白ではっきりと断った人が、迷惑に思っているのに十分も黙って付き合うとは思えない。実際のところは本人にしかわからないだろうが、少しくらいは聞いてもいいと思っているのではないかと奈央は推察していた。
「えっと、最初に断られたときに『なんでですか』って聞いたんですよ。そしたら『よく知らないから』って言われたので、『じゃあ知ってください』って言ったんです」
「それで?」
「その人『なんで知らないといけないの』って言って、そのまま帰ったんですよ」
あまりにも冷たい返しに奈央は自分の胸が痛くなった。好きな人からそんなことを言われたらつらすぎる。奈央だったらきっとすぐには立ち直れない。でも、ゆめは三回告白したわけだから、そこからさらに攻めたということだろう。本当にアグレッシブすぎる。
「すごい塩対応じゃん。ゆめ、それでも諦めなかったんだ」
「だって、好きなんですもん。だから、読書終わったタイミングで自分から話しかけるようにしたんです。私のこと知ってもらおうと思って。でも、話しかけて十分くらいするといつも帰っちゃうんですよね」
「それ大丈夫なの? 相手が不快に思ったらアウトだよ?」
「でも、話してもいいかって訊いたら、目線で隣の席促してくれるんですよ?」
「それ本当に促してる目線なの?」
「絶対そうですって!」
確かに久美の言う通り相手が迷惑に思っている可能性はある。だが、最初の告白ではっきりと断った人が、迷惑に思っているのに十分も黙って付き合うとは思えない。実際のところは本人にしかわからないだろうが、少しくらいは聞いてもいいと思っているのではないかと奈央は推察していた。