氷の女と呼ばれた私が、クソガキ御曹司に身も心も溶かされるまで。




紐が難なく解けて、前が全開になる。

幸いバスローブが脱げ落ちることはなかったが、大胆にはだけた襟の間からは私の素肌が丸見えになった。

まさか、本当にバスローブがポロリする事態に見舞われるとは思ってもみなかった私は、しかし、冷静だ。

半裸の自分に動じることなく、シドに言う。

「紐を返して下さい。」

「!!!!」

私が振り返った瞬間、シドが目を見開いて絶句した。

その初心な反応が面白く、もう少し彼をからかいたくなる。

「どうしました、シド。恋人同士なのに、何故恥ずかしがるのですか。」

すると、シドが顔を真っ赤にして「わっわっわっ!!そっ、そーゆーのはまだ早すぎるんだぜっ!!」

期待通りの反応に、私はますます調子に乗った。

「しかし、いずれそういうことをする日も来るでしょう。私達は恋人同士なのですから。その日の為に、私の裸に慣れてもらわないと困ります。」

言いながら、ジリジリと距離を詰める。

シドは必死に声を張り上げた。

「星羅っ、悪ふざけはやめるんだぜっ!!」

その顔は、泣いているようにも怒っているようにも見えた。

一段と声を低くして、彼に問う。




< 32 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop