【コミカライズ】「石油王にオレはなる!」 ~極上(プラチナ)御曹司と溺愛出張いってきます!!~
グラスを持ったまま彼は会場内にいるゲストの中から誰かを探している。男性はタキシード姿が多いけれど、中には中東から来たと思しき白い外套状の長衣を着ている人もいた。あれって、いわゆるシーク様だろうか……。
ぼんやりとしていると、社長は獲物を見つけた獣のように目を光らせた。
「いた、彼だ」
飲み物に口をつけた社長は、グラスを置くと腕時計を撫でるように触れる。これは彼が気合を入れる時の仕草だ。
「社長? いたって、どなたですか?」
「ゆかり君、ここでは社長と言わないで、イッセイと名前で呼ぶんだ」
「はぁ」
「オレがここまで来たのは、サルシェジード・ビンダール、サウジアラビアの大富豪に会うためだ」
ビンダール! それって、もしかすると王家なのでは? 王家だとすると、彼は王子様ではないのだろうか。そんな人に会いにきたって、何をするためだろう……いや、わかるけれど頭がそれを認めたくない。
「しゃ……いえ、イッセイさま。もしかしてもしかすると、彼に会いに来たってことは」
「もちろん、石油王になるためだ」
本気だった! この人、本気で石油王になりたがっていた!
ぼんやりとしていると、社長は獲物を見つけた獣のように目を光らせた。
「いた、彼だ」
飲み物に口をつけた社長は、グラスを置くと腕時計を撫でるように触れる。これは彼が気合を入れる時の仕草だ。
「社長? いたって、どなたですか?」
「ゆかり君、ここでは社長と言わないで、イッセイと名前で呼ぶんだ」
「はぁ」
「オレがここまで来たのは、サルシェジード・ビンダール、サウジアラビアの大富豪に会うためだ」
ビンダール! それって、もしかすると王家なのでは? 王家だとすると、彼は王子様ではないのだろうか。そんな人に会いにきたって、何をするためだろう……いや、わかるけれど頭がそれを認めたくない。
「しゃ……いえ、イッセイさま。もしかしてもしかすると、彼に会いに来たってことは」
「もちろん、石油王になるためだ」
本気だった! この人、本気で石油王になりたがっていた!