【コミカライズ】「石油王にオレはなる!」 ~極上(プラチナ)御曹司と溺愛出張いってきます!!~
朗らかに笑う王子の隣に立った社長は、白い札を持つと赤の印の上に置いた。王子も同じように札を黒い印に置く。
『では、始めます』
ディーラーはルーレットを勢いよく回し始める。クルクルと盤上を回り始めたところで、私は祈るように手を胸の前でギュッと握りしめた。
「ゆかり、大丈夫だ」
彼の低い声が聞こえる。石油王になりたいだなんて、馬鹿げたことを言い出した彼を、私はもう怒れなくっていた。
「これが決まっても、君を寂しくさせないから」
ディーラーが投げた玉は、カラカラと音をたてながら転がっていく。赤、赤と心の中で唱えながら、ルーレットの盤を凝視する。息を止めていた私は、最後の瞬間に玉が私の目の前でカランと音を立てたのを聞いた。
「え……」
ドクン、ドクンと心臓が脈打つ音が耳の奥に聞こえる。まるで周囲にあったざわつきが無くなり、私は盤の上にある白い玉を目で追いかけた。
——赤だ!
私のまとう色の枠にはまった玉が、どこか誇らしげにしている。勝負はついた――社長の勝ちだ。
『では、始めます』
ディーラーはルーレットを勢いよく回し始める。クルクルと盤上を回り始めたところで、私は祈るように手を胸の前でギュッと握りしめた。
「ゆかり、大丈夫だ」
彼の低い声が聞こえる。石油王になりたいだなんて、馬鹿げたことを言い出した彼を、私はもう怒れなくっていた。
「これが決まっても、君を寂しくさせないから」
ディーラーが投げた玉は、カラカラと音をたてながら転がっていく。赤、赤と心の中で唱えながら、ルーレットの盤を凝視する。息を止めていた私は、最後の瞬間に玉が私の目の前でカランと音を立てたのを聞いた。
「え……」
ドクン、ドクンと心臓が脈打つ音が耳の奥に聞こえる。まるで周囲にあったざわつきが無くなり、私は盤の上にある白い玉を目で追いかけた。
——赤だ!
私のまとう色の枠にはまった玉が、どこか誇らしげにしている。勝負はついた――社長の勝ちだ。