エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
「いい質問ね、純美ちゃん。ホームパーティーにお呼ばれされたら、手土産が必須なの。覚えておくといいよ」

 そう言ってから、先生はスマホを取り出して素早く操作した。

 なにをしているのかと思ったら、また顔を上げてにっこり笑う。

「おいしいバゲットがあるとうれしいって。前にアヒージョが好きって言ってたよね? ロッコがすごくおいしいのを作るって言ってる」

「わあ、楽しみにしてます!」

 とんとん拍子に予定が決まり、ついつい授業そっちのけで話に花が咲く。

 終了時間を十分もオーバーしたけれど、幸い、今日は私が最後の生徒だった。



◇ ◇ ◇



 最近、純美の様子が変わった。

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