エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
 こんなに不安になるなら、復讐は言いくるめる理由に過ぎなかったと言っておけばよかった。

「それじゃあ、行ってくるね」

 昼を迎えると、どう見てもおしゃれした純美が、期待と興奮でいっぱいの顔で家を出ようとする。

 俺は休みなのにどうして一緒にいてくれないんだと、子どものようなわがままが喉まで出かかった。

「何時に帰るつもりなんだ?」

 焦っていると知られないよう、可能な限り余裕ぶって質問する。

 純美は少し考えた後、困ったように眉を下げた。

「日付が変わるまでには帰るよ。もし遅くなりそうなら連絡する」

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