エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
 明るい笑い声を聞いているうちに、私もつられて頬が緩んでいた。



 百合先生のもとで過ごす時間は賑やかで楽しかった。

 三人で大きなソファに座って映画を観たり、パティシエだというロッコさんに軽食の作り方を教えてもらったり、北斗と別れてから初めてこんな時間を過ごしたかもしれない。

 やがてお楽しみの夕食が始まると、笑っていない時間がないくらい盛り上がった。

 百合先生が厳選したワインはどれもおいしかったし、ロッコさんが気合いを入れて作った料理も絶品ばかりだった。

 私のためにわざわざ用意してくれたマッシュルームのアヒージョも、バゲットとの相性が抜群で手を止める暇がなかった。

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