エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
これはなにを伝えようとしているのだろう?
今日のレセプションにはアジア以外にもヨーロッパや、アメリカからのお客様もいる。
多くの場合、英語ならば通じることが多いのに、彼には通じていないようだ。
こんな時にうろたえるほど、ホテルの勤続年数は短くないと個人的には思っている。
二十八歳の私のホテル勤めは今年で五年目になる。
今まで三度勤め先を変えたけれど、今の勤め先である『セレスティア』は、今回のように外交イベントにも選ばれるほど歴史のある五つ星ホテルだ。
対応してきたお客様の数も、難しい要望に応えてきた数もそれなりだという自負があった。