エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
「部下の代わりに飲むしかなかった。相手が悪かった」

 状況はよくわからないが、飲ませてくるような相手から部下を守ったということだろうか。

 それなら、普段見ないくらい酔っているのも納得できる。

 北斗は顔を上げてじっと私を見つめると、屈託ない笑顔を浮かべた。

「水は口移しがいいな」

「……冗談を言う元気があるなら、自分で飲めそうだね」

「そっちこそなんの冗談だ。甘やかしてくれ。俺も甘やかす」

「わっ」

 すり寄っていた北斗が身体を起こし、私を抱き寄せる。

 広い胸に顔を押しつけられ、頭をぽんぽんと撫でられた。

「……君はいつもいい匂いがする。俺の一番好きな香りだ」

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