エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
 疼く胸がときめきと痛みを同時に訴えてくる。

 とうとう妻として表に顔を出す時がやってきたけれど、この曖昧な関係が悪い方向に変わらなければいいと思った。



 ハロウィン当日を迎え、グレーのスーツを着た北斗にエスコートされてパーティー会場へ向かった。

 ホテルの広間を借りているとのことで、既に大勢の人々が集まっている。

 百人くらいはいるだろうか。多くが外国人で、日本人の数はかなり少なかった。

 おもてなしする立場には慣れているけれど、ゲストとして迎えられるのは滅多にない。

 しかもここは、カジュアルな場と見せかけてがちがちにフォーマルな場だ。

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