エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
「全然妻らしいことをさせてくれないし、握手も許してもらえなかった。ひとりにされて、戻ってきてくれなくて……。だから、最初からそういうつもりだったのかもって思ったの。復讐するつもりなら、そのくらいやっても――」

「それはさすがに怒っていいところだな」

 口調は軽いけれど、眉間に皺が寄っている。

「今日のパーティーは仕事で付き合いのある人から招待されたものだ。そんな場を私的な復讐に使うわけがないだろう」

「……うん」

「主催者も俺の友人だ。パーティーを台無しにするような真似は絶対にしない」

 なにも言えなくなって、うなずくだけに留める。

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