エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
 パーティーの話を聞いた時、確かに私は不安を伝えた。

 それをちゃんと覚えていただけでなく、気を遣ってくれていたなんて。

「ごめんなさい。自分で言ったことなのに、私……」

「いいんだ」

 全然よくない。

 北斗はただ私をフォローしてくれていただけなのに、変な疑い方をしてしまった。

「それと……握手の件は、完全にやらかしただけだ」

 気まずそうに言うと、北斗が私の手に指を絡める。

「ジョッシュが君に触れるところを見たくなかった。……嫉妬したんだ」

「でも、ただの握手だよ」

「わかっている。俺だってあんな真似をするつもりはなかった。咄嗟に身体が動いて……」

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