エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
エリート外交官の夫はわけあり妻を愛したい

 過去を清算した私たちは、少々燃え上がりすぎた。

 その結果――クリスマスには少し早いけれど、最高のプレゼントを授かった。

「お義母さんたちにはいつ報告しよう? 年末年始は忙しいかな」

「君は残酷だな。孫ができた話を来年まで言わないでおくつもりか?」

「だってこういうのは直接言いたいでしょ? となると、予定を合わせるのが大変かもなあって」

 ソファに並んで座り、毛布にくるまりながら北斗に寄り掛かった。

 室内は充分暖まっているのに、北斗は妊娠した私を気遣っていつもやわらかい毛布をかぶせてくる。

「だったら問題は俺か。年内に会えるように調整しておく」

「うん」

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