エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
「ホームパーティーなら、なにか用意していかないとならないな。前回はなにを持って行ったんだ?」

「バゲットを持って行ったよ。アヒージョ、おいしかったな」

 ロッコさんの作ったおいしい料理の数々を思い出していると、ふと北斗の不満顔に気づいた。

「……俺も作る」

「あなたも人と張り合ったりするんだね」

 意外な姿を見て、いい気分になる。

 どんなものを持って行くか相談する時間さえ、楽しかった。



 ホームパーティーはクリスマスイブに行われた。

 北斗とふたりで選んだワインとぶどうジュースを手に百合先生の家へ向かうと、出迎えにやってきたロッコさんが目を丸くして足を止める。

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