エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
 動く気力がわかない気持ちには覚えがあったから、もしかしてという思いが強くなる。

 先生にあれこれ聞いていると、ようやく男性陣が戻ってきた。

「お喋りに混ぜてもらえる?」

 ロッコさんが言うと、百合先生が少しためらった様子を見せる。

「まだ確定ではないですけど、言ってもいいんじゃないでしょうか? 病院にはふたりで行くこともあるでしょうし」

「……そうだね。今までどう切り出せばいいかわからなかったんだけど……」

 先生がちょい、とロッコさんの袖を引っ張る。

 ロッコさんがにこにこしながら百合先生に向かって屈むと、彼女は耳もとでこそこそとなにごとか話した。

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