エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
 はっきり身体目当てだと言われても、不思議と怒りは湧いてこなかった。

 それどころか、彼にしか暴かれていない身体の奥がずくんと疼く。

「少なくとも君はほかの男を相手にできなくなる。不貞は立派な罪だ」

「離婚するためにほかの人と寝るかもしれないけど」

「君はそういうタイプじゃない。いい意味でも悪い意味でも真面目だからな」

「……あなたに対して真面目だったかどうかは、ここで議論することじゃないよね」

 居心地の悪さを覚えながら、彼と目を合わせないようにして言う。

「別にひとりで眠るのが寂しいだけで結婚するわけじゃない」

「じゃあ、ほかの理由は?」

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