エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
「そこまで露骨に面倒くさがらなくてもいいだろう」

 眉根を寄せた北斗に文句を言われ、再びシーツに身体を沈める。

「毎日、キスばっかり」

「なにか問題が?」

 問題なら、ありすぎる。

 あんなに私をベッドに誘いたがっていたくせに、彼はまだキスまでしかしてくれない。

 眠る時に抱き締めたり、手を握ってきたり、そういった触れ合いでいつも終わらせてしまう。

 ……抱かれたい、なんて。

 ずっと焦らされているようで、身体がおかしい。

 自分から北斗の胸に飛び込んでねだりたくなるけれど、それはできない。

「今日の予定は?」

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