危険な略奪愛 お嬢様は復讐者の手に堕ちる
☆
「火傷、しなかった?」
「そんなに熱くない。あれくらい大丈夫だよ」
家まで送るとすみれは早口で巻き込んだことを詫び、蓮の顔に触れた。
「痛かったでしょう。怪我は? 入って。服も洗って乾かすから」
「そんなことよりもう危険なことはやめてほしい。どうしようもない時はそっちから連絡してくれ」
「だって……迷惑かけたくない」
「黙っていられるほうが迷惑だ」
すみれの部屋に入ると、蓮のスーツとシャツを脱がせ、洗面所に入っていく。まだ家具も家電も揃っていない。
「洗濯機とドライヤーはあるから」
すみれが、マナを部屋にあげていた。自分を脅迫していた人間にそんなことをするなんて信じられない。