危険な略奪愛 お嬢様は復讐者の手に堕ちる



「火傷、しなかった?」
「そんなに熱くない。あれくらい大丈夫だよ」

 家まで送るとすみれは早口で巻き込んだことを詫び、蓮の顔に触れた。

「痛かったでしょう。怪我は? 入って。服も洗って乾かすから」
「そんなことよりもう危険なことはやめてほしい。どうしようもない時はそっちから連絡してくれ」
「だって……迷惑かけたくない」
「黙っていられるほうが迷惑だ」

 すみれの部屋に入ると、蓮のスーツとシャツを脱がせ、洗面所に入っていく。まだ家具も家電も揃っていない。

「洗濯機とドライヤーはあるから」

 すみれが、マナを部屋にあげていた。自分を脅迫していた人間にそんなことをするなんて信じられない。
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