危険な略奪愛 お嬢様は復讐者の手に堕ちる
「なんだか恥ずかしい。子供の頃にもこんなことしたことないから」
「これから毎年すればいい」
それは来年も一緒にいる約束だろうか。深い意味がなくても、どうしても期待してしまう。嘘でもいい。ずっとそばにいると言ってほしい。理由はわからないけれど、そう思わざるをえない不安を抱えていた。
「たくさん材料買ったのに、食べきっちゃったね。ケーキも」
「うん」
おなかいっぱいになって、二人で寝転んでたわいない話を続ける。引っ越してきて心細い時にご近所さんに親切にしてもらった話だとか、週末にすれちがったかわいい犬の話だとか。
どちらからともなく小さなキスをした
暖かい部屋で身を寄せ合って温かくて美味しいものを食べる。きっとこれが正しい幸せの姿なのだろう。ささやかといえばささやかだが、これ以上の幸せはもうない気がする。
「ずっとこうしてたい」