危険な略奪愛 お嬢様は復讐者の手に堕ちる

 確認するように、きつく抱きしめ合う。今はこうするほかないのだ。

「前にスケッチブックに描いてた物語の続き、実は考えてて。なんとなく完成させてみようかなって思い始めてる。そしたら最初に蓮に見せるから」
「楽しみにしてる」
「もしも完成したら、蓮に一番に見せるから。二人だけの秘密ね」

 いつか彼のことをもっと知りたいと願う。でも今は言えない蓮をそのまま受け入れたい。
 抱き合うと温かい。安心する。言葉なんかよりもっと強く愛情が伝わる。

 いつまでも一緒にいたい。

 そう願っていた。
< 169 / 284 >

この作品をシェア

pagetop