危険な略奪愛 お嬢様は復讐者の手に堕ちる
 
 立ち上がり、すみれの中に入る。いつもは薄い膜ごしだが、直に味わう粘膜の感触に陶酔した。
 すぐにでも爆ぜそうな熱を抑え、ゆっくりと動く。
 すみれが背中に爪を立てる痛みすら快感だった。

「好き、好きなの」
「知ってるよ、すみれ。俺もだ」

 届きそうで届かない心を求めるように、体で確かめ合うしかなかった。
 
 ──これが愛でないならば、自分は一生愛など知ることはない。
 
 すみれのためなら全て捨てても構わない。生きる糧だった憎しみと復讐心でさえ。
 いつになく激しい営みに、高みが近づいてくる。引き抜こうとした瞬間、察したすみれが蓮の腰に手をやった。

「最後までして」

 愛欲に狂った愚かな行いだろうか。間違いかもしれないが、この懇願を受け入れたい。嘘でまみれた恋は継ぎ接ぎだらけで、ひどく頼りないものに思えた。
二人のあいだに漂う破滅と破局の予感を消し去りたい。

 甘く口を吸い合いながら、一番奥で蓮は射精した。

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