危険な略奪愛 お嬢様は復讐者の手に堕ちる
自分が愛してしまったことで、すみれに背負わなくていい重荷を背負わせたことが辛かった。
「麻美さんは、蓮に私と離れて幸せになってほしいって。私が家族でもそう願うと思う」
「俺の人生だ」
はっきりと言う。誰がなんと言おうとすみれを想う気持ちはもう変わらない。変えられない。
「あの人は、きっと蓮のことが好きだよ。たぶん、男として」
「知ってる」
そう言うとすみれは露骨に傷ついた顔をする。自分が大切にしているのはすみれなのに、なぜ伝わらないのだろう。
「俺が見てるのはすみれだけだ」
「でも……」
涙で腫れた目をぬぐい、そっと口づける。