危険な略奪愛 お嬢様は復讐者の手に堕ちる
もう父への復讐はやめると言っていた。だから今回の暴露は蓮の意思ではない。
「ならばなぜだ」
「お父様がしたことでしょう。この記事に載っているのは」
「はっ! 下らない三流週刊誌の言い草を信じるのか」
「私が……証拠を持ってるの。まだ表には出ていない……。うちの金庫の合鍵、お父様が海外に行っている間に作ったの」
昔から、父の書庫にある金庫に重要書類があると知っていた。そこになにがあるか知らなかったがカマをかけた。
嘘だった。全て失っても、この父と戦わないと蓮を守れない。
「蓮になにかしたら、全部世間に公表します」
膝から下ががくがくと震えているのが自分でもわかる。父は恐ろしい人だ。蓮のことを知った今、自分が地獄に堕ちるなら蓮も道連れにするだろう。