危険な略奪愛 お嬢様は復讐者の手に堕ちる
この家でささやかに暮らすだけのお金はデザインの仕事で間に合ったし、絵をお金に換えることで自分の大切な居場所を失ってしまうような気がしたからだ。
すみれにとってキャンバスの上は、自由そのもので、誰かに明け渡す種類のものではなかった。
描きたい時に描けるぶんだけ。
なにより時折押し寄せる体の苦しみが自分に残された時間はそんなに長くないことを知らせていた。医師ははっきりとは言わないが、状態は悪いらしい。そんなこと言われなくてもわかるけれど。
都会から来た見るからに訳ありの女に物珍しさからちょっかいをかけてくる男性もいたが、いずれも本気ではないのがわかったし、全く心をうごかされることはなかった。
「あっ」
何気なく居間で見ていたニュースで、蓮が一瞬映ったのが見えた。
ニュースの内容は、弁護士グループが犯罪の被害者をサポートする活動を取り上げ、今後被害者救済のための法改正を訴えていくというものだった。
すみれにとってキャンバスの上は、自由そのもので、誰かに明け渡す種類のものではなかった。
描きたい時に描けるぶんだけ。
なにより時折押し寄せる体の苦しみが自分に残された時間はそんなに長くないことを知らせていた。医師ははっきりとは言わないが、状態は悪いらしい。そんなこと言われなくてもわかるけれど。
都会から来た見るからに訳ありの女に物珍しさからちょっかいをかけてくる男性もいたが、いずれも本気ではないのがわかったし、全く心をうごかされることはなかった。
「あっ」
何気なく居間で見ていたニュースで、蓮が一瞬映ったのが見えた。
ニュースの内容は、弁護士グループが犯罪の被害者をサポートする活動を取り上げ、今後被害者救済のための法改正を訴えていくというものだった。