危険な略奪愛 お嬢様は復讐者の手に堕ちる
「まだ学ぶべきことが多すぎるんです」
「人生は一生勉強だ。大量の案件こなしてくれるのは正直助かるけどな、人生長いからあまりアクセルばかり踏み続けるとどっかでパンクする」
「正論ですね」
「人はよく間違うから、正論が必要なんだよ。戒めとして」
所長は、人権派弁護士として世に知られている。金にならない案件ばかり引き受ける変人と陰口を叩かれることもあるが、蓮の過去を知りながら、なにも訊こうとはしない。
そういうところが気に入っている。
「〇さん、お客様です」
二人で話していると、受付に急な来客だと言われた。今日はもうアポはないはずだ。
「約束はしてないけど」
「応接間でお待ちです。上條達也様という方です」
その名を聞いて、蓮は息を呑んだ。複雑な気持ちで応接間に向かう。
「久しぶり。3年ぶりか」