危険な略奪愛 お嬢様は復讐者の手に堕ちる
こちらに来て、少し結末を変えてみた。
辛いことがあっても描いている瞬間は、その世界に没入できる。一人で病と向き合うのは結構きついことだ。弱音を吐く相手もいない。
だがそれももう終わりかもしれない。
子供の頃から何度か手術はしているが、今回は真剣に自分の体と向き合わなければなるまいという気がしていた。もう薬でごまかすことができないほどに悪くなっている。
医師と話した感じだと、余命宣告こそされていないけれど、手術がうまくいかなかった場合は、ほかにもう手立てがないようだった。
──私はあんまり長生きしないんだろうな。
子供の頃ぼんやり思っていたことが、にわかに現実味を帯びてくる。
──それならそれでいいか。おばあちゃんのことはちょっぴり心配だけど。