柚菜〜初恋編〜
次は三組の番


柚菜は、大きく深呼吸する



二組が終わり、拍手が体育館の中に響く



司会【次は一年三組です】



みんながゆっくり歩いて自分の位置に立つ



柚菜はゆっくり歩き、全校生徒の方を向き一礼



振り返ると、いつものみんなの顔が見えてホッとする柚菜



指揮台に乗り、雄太の目を見る



雄太が頷く


指揮を振る



雄太の優しいピアノの音が合わさる



みんなの声も音に合わさる



今まで練習してきたが、今日が一番声が出ている



柚菜は嬉しくなり涙が出そうになるのを堪えながら最後まで頑張った。



曲が終わる


柚菜は、台から下り一礼する



拍手が鳴り響く



自分達のクラスの場所に戻り座る




柚菜「凄く良かったよね」


雄太に話しかける


雄太「うん!俺もそれ思った!声が凄い出てたな!」


柚菜「絶対賞もらえるよ!」


雄太「そうだな!」


一年が終わり、二年、三年の演奏



自分の順番が終わったからか、柚菜は純粋に合唱コンクールを楽しんでいた


やはり3年生は、桁違いに上手い


拍手をする手にも力が入る



全学年が終わり、表彰式




一名ずつ、最優秀伴奏者賞、指揮者賞、一クラスが合唱の最優秀賞がもらえる


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