「みんなで幸せになると良いよ。」
その夜僕らは繁華街でご飯を食べた。

僕は食事だけだったけど、彼女は飲むだけ飲んで潰れた。
おぶるほど筋力のない僕は居酒屋のレジにあったタクシー会社の名刺を手に取った。
5分もかからずタクシーは迎えにきた。
幸運なことに道路沿いの店だったから僕はこれと言って介抱もせず彼女の家まで送り届けると、

『あいあとーあいます』と言われた。

多分、感謝の言葉と思われ
酔っていても一応は「有難う」と言える椿、

少し魅力的に感じた。
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