タオル係の、独占欲。(短)

その後は。


一時間目の授業はじまりのチャイムにより、何とか皆の視線は私から外れた。

よかった、針のむしろを歩いてるような気分から、やっと開放された……っ。



「であるからして、この文法は〜」



授業開始から五分。

苦手な英語だからこそ、ちゃんと聞くのでは無く、拒否反応のためか上の空の私。

視線は、外でサッカーの授業をしている他クラスへ向く。



「おい、こっちだ!」
「パス回せー!」



一致団結したチームワークによる、華麗なボールさばき。それにより、吸い込まれるように一点が入る。



「いぇーい!」
「ナイッシュー!」



ハイタッチで喜ぶ姿。
はじける笑顔。

もちろん相手チームの顔も見逃せない。

悔しそうな顔。
歪んだ横顔を流れる汗。


どれも、青春だ――


じわっ
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