タオル係の、独占欲。(短)

「……っ」



しまった、またやってしまった。


感動屋の悪い癖は、なんでもすぐ感動しちゃうんだから、色々見なければいいものを……。人間観察が好きで、つい色々な光景を見てしまうこと。

そして想像力もいい為か、彼らのアフターストーリーまで勝手に考え、また涙してしまうという……。私はきっと、手に負えない感動屋なのだ。



「おーい、小竹。寝るなよ〜」



泣いてるのを見られないように顔を下げていると、先生に「寝ている」と勘違いされてしまった。

頭頂部に、コッチを見る皆の視線が突き刺さる。きっと心の中では「ま〜た知らんぷりちゃんだ」なんて思われてるんだろうな。



「…………」



見られてる、と思うと尚さら頭を上げられない。けれど先生にも注意されたし、このままってわけには行かないよね――なんて。

人知れず焦っていた時だった。



「先生、小竹さん。調子悪いみたい」

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