タオル係の、独占欲。(短)

「え、そうなのかー? どうしてもしんどかったら言えよ。保健室行くぞー」

「え、ぁ……」



顔を上げて先生を見ると、もう授業を再開している。皆の目も、黒板に戻っている。



「……」



先生のさっきの言い方だと、うつ伏せでいてもいいって事だよね? じゃあ……涙が止まるまで、ありがたくうつ伏せになろう――と思っていた、その時。



ポスン、と。

何かが私の机に乗っかった。



それは、



「それ使って、タオル」

「え、でも……」

「それを枕替わりにしたら、気持ちよく寝られそうじゃない?」



隣にいる緒都くんから、タオルの差し入れ。

どうやら「顔の下に引け」って事らしいけど……
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