タオル係の、独占欲。(短)
「タオル、さっき返したのに……」
「いーんだよ。だって言ったでしょ? タオル係になるって」
そう言って、ニッと笑った緒都くん。優しい笑顔のような、少し意地悪っぽい笑顔のような。
だけど、まぁ……
「ありがとう、ございます……」
今だけは、優しさに甘えてみようかなって。昨日とは違う彼の一面を見た後に、そんな事を思った。
そして自分の家の柔軟剤が香る緒都くんのタオルに、ボスンと潤んだ瞳を押し付けるのだった。
と。
そんなイケメンと地味子の協力プレーが、放置されるわけがなく。
教室の中は、たちまち私と緒都くんの噂話になった。