タオル係の、独占欲。(短)

「ねぇ見た? ってか聞いた~? あの知らんぷりちゃんが緒都くんを好きって話!」

「緒都くんのタオルを借りてるんでしょ? 図々しいよね」



なんて。

そんな噂に、更なる尾びれ背びれがつき、しまいには……



「知らんぷりちゃんって、緒都くんを脅してるらしいよ?」

「えーこわ! 何様なの、知らんぷりちゃん!」



なんて。本人たちの知らないところで、変な関係図が出来上がっていく。

それら噂は、必ず緒都くんのいない所で話されているから、彼の知るところではない。

反対に、私だけが教室にいる時は、皆ここぞとばかりに話すから、何でも耳に入ってしまう。

< 20 / 72 >

この作品をシェア

pagetop