タオル係の、独占欲。(短)
「ねぇ見た? ってか聞いた~? あの知らんぷりちゃんが緒都くんを好きって話!」
「緒都くんのタオルを借りてるんでしょ? 図々しいよね」
なんて。
そんな噂に、更なる尾びれ背びれがつき、しまいには……
「知らんぷりちゃんって、緒都くんを脅してるらしいよ?」
「えーこわ! 何様なの、知らんぷりちゃん!」
なんて。本人たちの知らないところで、変な関係図が出来上がっていく。
それら噂は、必ず緒都くんのいない所で話されているから、彼の知るところではない。
反対に、私だけが教室にいる時は、皆ここぞとばかりに話すから、何でも耳に入ってしまう。