タオル係の、独占欲。(短)
「……はぁ」
結局。なにを、どうしたところで。
感動屋な事を隠したところで、みんな私から離れて行くんだ。それは、仕方ない。そもそも最初からクラスに馴染めてなかったし、いまさら教室で孤立しようが、痛くもかゆくもない。
ただ……
――だって小竹さん、いつも泣いてるじゃん
――今日から俺、君のタオル係になる
誰かに優しくしてもらう嬉しさを思い出し、少しだけ寂しくなるだけだ。
「あ、もう放課後なんだ……」
気付けば、外に夕日が浮かんでいた。
眩しいオレンジの光が、昨日の優しい思い出を、再び連れてきてしまう。
「緒都くん、大丈夫かな……」
今のところ、私が悪く言われるだけだけど……。
だけど、もしも緒都くんまでも悪く言われるようになったら……?