タオル係の、独占欲。(短)
――だって言ったでしょ? タオル係になるって
「それは……嫌だな」
緒都くんの、あの笑顔が。
根も葉もない噂によって曇るのは、嫌だ。
そんな事を思っていた時だった。
「あれ、小竹さん」
「あ……緒都くん」
教室から出て来た緒都くん。
教室に入ろうとした私。
お互いを見た瞬間に足を止め、廊下の真ん中で話をした。
「これから帰るの?」
「うん……あ、緒都くんもですか?」
「う~ん、帰るっちゃ帰るんだけど……」
「?」
歯切れの悪い言い方に、ハテナが浮かぶ。
すると緒都くんは、首の後ろに手をあてて。何やら気怠そうに、窓の外を見た。