タオル係の、独占欲。(短)

「なんで……帰ってきたんですか……?」

「なんとなくね」

「どうして、家に帰らなかったんですか……?」



そう聞くと、緒都くんは「んー」と少しの間、目を伏せた。

その後わずかに目を開けてから、



「君が泣いてないか、それが気になったんだよね」



そんなことを私だけに聞こえるように、耳元で囁くのだった。



「な、泣いてなんか……っ」

「うん。むしろ怒ってて超ビックリ。一体なにがどーなってんの?」



ニコリと笑いながら、緒都くんは私を含め女子二人を「おいで」と手招きする。

そして、たった今ケンカしていた私たちは……なぜか緒都くんの手により、教室の隅に集合させられる。
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